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第五話・楚の紅覇王

彩が北荊を落とし、内政と防戦に尽力した彩。
5年の月日が流れていた。
206年、また歴史が動き出そうとしていた。

彩:ったく、曹操も飽きもせずよくうちばっか攻めて来るなぁ・・・
銀:まぁ仕方ないんじゃ?w

そんな中・・・

伝令:武陵太守ぴかぴか様より!孫策が我が領内に侵入してきた模様!
彩:ぶwつまみだせ!あぁもうこれじゃ挟撃だよ・・・
銀:劉表が没し、曹操は孫策に目をつけたか・・・
彩:銀さん、ブンさん!孫策の牽制を!
ブ:うぃ

彩は宛から動けなかった、曹操に攻められ続けて幾星霜、隙を見せるわけにはいかない。

彩:ここが踏ん張りどころだよ!孫策領を制し、領土を広げる!

かくして、彩の南征は始まった。無論、曹操の動きにも警戒しなければならない。

長い鍔迫り合いが続く、南荊。
両軍の力は拮抗したかに思われた。
だが・・・

ブ:む・・・相手の補給が緩んだな・・・
銀:都市を捨てて敗走・・・?何故だ・・・

そんな陣営にラファエルが駆け込んできた。
ラ:呂尚軍が南を大きく迂回して、呉に攻め込んだ!孫策軍はここに大多数の勢力を結集してるからむこうはかなり劣勢だよ。
ブ:む・・・よしこの機に乗じて南荊州を制するぞ!
銀:うむ。

その間も北荊の戦いは続く。曹操と彩は幾度となく魯陽で対峙した。
この地は彩軍本拠・宛と曹操軍本拠・許昌の中央に位置していた。
曹操軍はほぼ全勢力をここに注ぎ、彩軍も必至の防戦を強いられた。
もう10年にわたる戦いは未だに決してはいなかったのだ・・・

彩:劉表、孫策を使い、多方面作戦を強いるとは、乱世の奸雄らしい姦計だな・・・
虎:まぁここは死守するしか・・・あとは、南荊の報次第だね。
優:無論、このまま睨みあってる事が幸いだがな。
彩:南荊からの報によると、呂尚軍の動きによりこっちはかなり優勢らしいが・・・

そんな時である。

ラ:吉報!長沙、桂陽を共に落とし、南荊を支配しました!
彩:おおw
ラ:その間に呂尚軍は呉越に侵攻、孫策軍は滅亡致しました!
彩:むぅ・・・呂尚軍は、すでにここ荊州以外の大陸南部全てを鎮圧したか・・・

彩が曹操と対峙している間、呂尚軍は電光石火の進軍で呉越をも制していた。
100万を超える軍勢はすでに曹操にも引けをとらなくなっていた。。。

彩:とりあえずここを凌ぐぞ!
優:おう!

今回も決着はつかず、彩は宛に戻った。
天子(皇帝)の使者より彩は中郎将に任ぜられた。
楚を制したからである。

彩:荊州を制する事と相成った。時は熟した。今こそ北伐!曹操領に進軍するぞ!
銀:どこから攻める・・・?
彩:勿論、許昌だ。許昌を落とし、帝を擁す!大義を手にするのだ。帝を曹操の傀儡とさせておくのは憤慨であり、逆賊を討つが忠臣の務め。全員異論はないな!

楚を制し、意気あがる彩軍。人々はその彩の姿を見、楚の紅覇王と称したと言う・・・
かくして、曹操軍との一大決戦は避けられぬものとなった。
時は210年、戦いの火蓋は切って落とされようとしていた・・・。
by aya_popo | 2005-11-12 20:27 | 三国記
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